前のブログの続きです。

今回のストライキ騒動に巻き込まれるにあたって印象的だったのが、
非常時におけるコールセンターのつながりにくさです。

ルフトハンザのツイッターを見ると、
「コールセンターが終日混み合い申し訳ありませんでした」
とありますが、確かに30分以上待っても電話はつながらず、
無料のドイツ語ホットラインは、現在混み合っているので
ウェブサイトをご覧くださいというアナウンスと共に
一方的に切れてしまいました。

ウェブサイトを見ても得たい情報が手に入らないから
電話していることは誰にとっても明らかなのに、
このアナウンスはどんなに心の広い人が聞いても
多少はイラッとしてしまうでしょう。
(「弊社サイトをご覧下さい」というのは
どの企業のホットラインでも常套句なので
仕方がないのかもしれませんが・・・)。

通話料のかかるコールセンターに電話をして待っている間は
あと何分待たされるのか、
自分の前に何人並んでいるかが分からないので、
実際の列が見える分、
面倒でも空港カウンターに行く方が
確実だと個人的に思いました。

もしまたストライキに巻き込まれることがあれば
(ないことを切に祈りますが・・・)
一刻も早く空港に駆けつけようと思います。
コールセンターに電話をして待っている30分の間にも
空港カウンターに並ぶ人は着々と増えているはずですから・・・。

家で電話をするよりも、まずは空港へGO!
(電話は空港に着いてからでも出来る)

これが、今回のストライキから得た教訓です。

そして翌朝テーゲル空港へ・・・。
当初はミュンヘン経由でしたが、
エアベルリンでフランクフルトへ。

日々の翻訳業で培った
喰種(グール)の赫眼並に充血した目と
目の下のくまがなかなかスゴイことになっています。
CCGがいたら問答無用で駆逐されるレベルです。

振り替え便を手配してもらうまでは
緊張で空腹も感じなかったので
エアベルリンの機内でホッと息をつきながら戴いた
塩気のあるパンとトマトジュースの朝食が
この日は何にも勝るご馳走でした。
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以上、ストライキ(泣)の回でした


前のブログの続きです。

日本到着後は、いろいろ予定を入れているので、
定刻通り飛べなければ、後の予定に響いて来ます。

飛べるのか、飛べないのか?
悶々としながら長蛇の列に立つこと約4時間半・・・。

ついに私の番が来ました。

Eチケットの控えを見せて職員さんに事情を話すと、
同日のエア・ベルリンとANA便で、
羽田まで飛べるとのこと・・・!

よ、良かった・・・!
エア・ベルリン様ANA様、
あなた方のご厚情に心から感謝申し上げます<(_ _)>
同じ日の便に乗れるとは思わなかったので、
喜びで床にひれ伏したい気分です。
そして、ストライキで迷惑をこうむったと言えど、
何百人の客の怒りを受け止めながら任務をこなしていた
ルフトハンザの係員さんもリスペクトです。

振り替え便のチケットを貰い後ろを振り向くと、
相方&Jr.が立っていました。
子連れで待つのは大変ですし、家族には荷物の用意なども任せているので
一人で空港に来ていたのですが、心配して来てくれたようです。

かなり精神的には参りましたが、
何とか危機は免れてホッとしたので、
一息つくために展望台へ・・・。
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こうして、翌日の朝、
無事に日本に到着することができました。

<続きます>

実は今週から帰省して日本にいるのですが・・・

20日から21日にかけて行われた
ルフトハンザのストライキに巻き込まれておりました・・・!

一か月ほど前、「もしかしたらルフトハンザがストライキするかも・・・」
というニュースを聞いた時には、
「そう運悪く自分の出発日と重なる訳がない」
(まるでラノベのタイトルですね)
と思っていたのですが・・・。

出発二日前くらいからルフトハンザがそれらしい兆候を出し始め、
確認のためホットラインに電話するも一向につながらず、
前々日の晩にベルリン・テーゲル空港に赴いて
ルフトハンザのチケットカウンターに問い合わせると、

「今の時点では何とも言えませんが、
国内線が欠航するかもしれないので、ご希望なら
ドイツ鉄道の切符が無料になるクーポンを発行しますよ」

とのこと。
ただ、今そのクーポンを貰ってしまうと、
たとえ飛行機が欠航にならなくても鉄道移動になってしまうので、
リスクが大きすぎると思い、やめておきました。
(クーポンは、ウェブサイト上からも発行出来るそうなので、
やり方を詳しく聞いてメモを取っておきました。)

そして、翌日クーポン券の発行を試みようと思ったのですが、
で、出来ない・・・!
言われた通りの場所に、クーポン発行のボタンが見つかりません。
(ルフトハンザの名誉のために書いておきますと、
おそらくこの時点では、まだ欠航が決まっていなかったのだと思われます。
後述しますが数時間後には状況がさらに悪化し、
鉄道のクーポンどころでなくなってしまったのですが、
相方に調べて見てもらったところ、ウェブ上のクーポン発行は
その後、可能になっていました)

これはもう一度テーゲル空港に行く必要がある、
と悟って最初にしたのはサンドイッチを作ることでした(笑
前々日の晩には十人程度しか並んでいなかったのですが、
ストライキのニュースを聞き、今頃きっと多くの人が
カウンターに詰め寄せているはずです。
どれだけ待たされるか分からないし、腹が減っては何とやら。
サンドイッチと飲み物と暇つぶし道具を持ってテーゲル空港に行くと・・・

や、やられた・・・!!
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先客が軽く二百人は並んでいます。
この時の落胆ぶりと言ったら・・・筆舌に尽くしがたいものがあります。
が、諦めたら試合終了です。
日本に行くためなら、私は列に並ぶ・・・

・・・前に、お手洗いに行っておきます。
列を外して並び直しなんてことになったら・・・
それこそ本当に試合が終わってしまいます(T_T)。
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そうして二時間ほども経過した頃でしょうか。
相方から電話が来ました。

「今、ニュース観てるんだけど、
国内便だけじゃなくて、国外便もストライキするって。
だから、ミュンヘンまで鉄道で行ったとしても、
その先がないかもしれない」

うわあああああああ(゚д゚lll)

鉄道で行けるのはせいぜいミュンヘンまで。
ミュンヘン羽田間の便が飛ばなかったら、
クーポンなど貰ったところで、使いようがありません。

<続きます>

先月末、きのこ狩りに行って来たことをブログに書こうと思っていたのですが
その後見本市の仕事などであまり家に居なかったので、
少し遅れてのブログ更新です。

秋といえば日本でも美味しいモノが沢山食べられる時期ですが、
ドイツで秋の味覚といえば、やっぱり茸!
ベルリンのような都市部に住む人たちも、休日に朝早く起きては、
自家用車で郊外の森にひとっ走り。
私はかなりのインドア派なので、
率先してきのこ狩りに行くことはないのですが、
その道の達人(?)が連れて行ってくれるというので、
同行させてもらいました。

というわけでAM9:00、待ち合わせ場所に集合。
この日は車二台で向かったので、まずは地図を広げて
どの森にするか見当をつけます。
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アウトバーンを走ること約一時間、
ブランデンブルク州の(とある)森に到着。
車を降りて森の中に入ります。
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たとえ茸が収穫できなくても、森林浴出来たと思えば充分に来た価値アリ!
・・・とはいえ来たからにはやはり手ぶらで帰りたくないので、
総勢目を皿にして、ひたすら茸を探します。

茸ビギナーのワタクシは
食べられる茸と食べられない茸の区別がつかないので、
達人に「これダメ? これおk?」と指示を仰ぎながらの作業です。
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こんな茸はもちろんNG(笑)
スーパーマリオに出て来そうな赤と白の可愛い茸は、
ドイツ語ではFliegenpilz(ベニテングダケ)というそうです。
当然食べられないので、観賞に留めておきましょう。

ドイツの森に沢山生えている食用の茸は、
Maronenpilz(ニセイロガワリ)という種類の茸。
カサの部分はつやのある栗色で、裏側はスポンジ状になっています。
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ニセイロガワリを主に集めること約一時間半。
どうやらこの日は先客がいたらしく、それほど集まりませんでしたが、
昼食の足しになる程度には集まりました。
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達人は、レストランのメニューにも登場する高級茸、
Steinpilz(ヤマドリタケ)もいくつか見つけたよう。
「僕は昨日もきのこ狩りに行ってたから・・・」
と言って、おすそ分けしてくれました。

Maronenpilz(ニセイロガワリ)のスタンダードな調理法は、
一口大に切って、傷んだ部分や虫食い部分がある場合は丁寧に取り、
バターとみじん切りにした玉ねぎと一緒にひたすら炒めます。
よく火を通した茸は、塩コショウで味付けして、
クワルクというフレッシュチーズと、
ふかしたジャガイモを添えて頂きます。
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温かいMaronenpilz(ニセイロガワリ)のまろやかさと
冷たいクワルクのコンビネーションが秀逸。

ただ、森に生えている茸とあって、
たとえ達人がチェックしているにしろ、
毎回「これ食べて本当に大丈夫かな?」と少し心配になるのですが、
この心配さえなければ(笑、素晴らしい秋の味覚だと思います。

以上、きのこ狩りの回でした。