今年のクリスマスは、ツリーを飾るわけでもなく、
クリスマスらしいことは何もしなかったのですが、
さすがにケーキくらいは買いに行こうと思い、
24日の午後、街に出るとやたら「シーン・・・」としてまして、
それもそのはず、スーパーは何処も14時で閉めてしまうんですね!
せめて16時くらいまでは営業していると思ったのですが、
この辺はさすがドイツです。

といっても何も食料を買わずに帰るわけにもいかないので、
(ケーキも買いたいですし・・・)
最後の砦(?)ベルリン中央駅へ。
他のスーパーは皆閉まっていても、中央駅の駅構内にあるスーパーだけは
営業しているということなので、駅へ急ぎます。

そうしてカオスな店内を回って一通り必要なものを取りそろえ
仕上げにパン屋さんでチョコレートケーキを買おうとしたところ、
店員のお姉さんが切り分けるケーキのチョコレートコーティングが
かなり豪快に剥がれておりまして。

まさかと思いながらも、
「あの、その一番壊れてるやつじゃないですよね・・・」
と訊いてみると、
「これは何処を切ってもこうなるのよ」と
完全に試合を放棄しているので、
「いや、でもその一番壊れてるやつはちょっと・・・」
と粘ってみると、
「じゃあ自分で切ってみる?」
と意外な展開に。
最初は冗談だと思ったのですが、お姉さんの目が真剣なので、
招かれるがままにパン屋の厨房へ・・・。
見ず知らずの女を厨房に入れるこのユルさに、
私、ドイツに帰ってきたんだなーと妙な実感が湧きました。

そうして早速お姉さんにナイフを渡され切ってみると、
確かにとっても切りにくく、コーティングがすぐ割れてしまうのですが、
お姉さんの作品よりは多少(?)上手く切れたので、
それを頂いていくことにしました。

ケーキを包んで貰った後、お姉さんが、
「このケーキはイライラするからもう出すのやめよう」
と言って厨房に持って行ってしまったのですが、
そのホールケーキ、私しか買っていないのに
(それも全体の15分の1くらい・・・)
もういいんですね・・・。

以上、クリスマスケーキの思い出でした。

追伸
早くも年の瀬ですね。
今年は通訳や翻訳のお仕事で、多くの方に大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。