リューゲン島について

ドイツの海水浴場について、8月末にブログを書きかけて
下書きを保存しておいたらもう9月!
暦の上では秋に突入してしまいました。

ベルリンは残暑と呼べるようなものほとんどなく
すっかり涼しくなってしまったのですが、
夏の思い出特集ということで、今年の夏に行って来た
リューゲン島をご紹介したいと思います。
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ドイツ北東部のバルト海に面したリューゲン島は、
国内客の多いリゾート地で、
ドイツ本土のシュトラールズントと橋でつながっているので、
船に乗らなくても車や鉄道で簡単にアクセスすることができます。

海も砂浜も綺麗で、バカンスにはもってこいの場所なのですが、
日本のガイドブックを見ても、リューゲン島については
あまりページを割いていないようですね。
(といっても私が持っているガイドブックは
2001年度版なので、最新版は違うのかもしれません)

7月、8月は国内客で溢れ返っていて、
宿泊先を予約するのも一苦労なんですけどね・・・。
(画像は、お土産屋さんの庭先です)
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リューゲン島内で人気の宿泊先といえば、
東海岸側のビンツ(Binz)ですが、
リューゲン島に来たらぜひ一度は訪れて頂きたい
お薦めの場所がプローラ(Prora)です。

というのもプローラには、ナチス時代に作られた
巨大な廃墟が海岸沿いに残っていて
これが規模といい寂れ具合といい、
かなりインパクトのある建物なのです。

この廃墟は、1930年代
歓喜力行団(Kraft der Freude)という組織により
国民のための保養所として建設され始めたものの
戦争が始まって工事も進まず、
完成の日を見ることなく今に至ります。

私が初めてプローラを訪れたときは、
何の前知識もなく「今日はこのビーチに行ってみよう」
くらいの感覚だったので、現地に到着した時は
な、なんで海岸沿いにこんな巨大な建物があるんだ??
(しかも全然人が住んでいる気配がしない)
と思わず自分の目を疑ってしまいました。
あれだけ大きければ巨人が海から攻めて来ても
余裕で防げそうな気がします。

プローラ以外のお薦めは、
島内を走っている蒸気機関車Rasender Roland号。
車内から見える草原やお花畑も見事です。
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海岸沿いにはカゴ状のビーチチェアが並んでいて、
一日五ユーロ前後で借りられるので、
ビーチチェアをレンタルして、一日海を眺めるのもいいですね。
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アウトドアが好きな人には
キャンプ場やレンタルサイクルもあるので、
自転車で島中を回ってみてもいいかもしれません。
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ドイツ旅行というと、やはり南ドイツの方が人気がありますが、
皆リューゲン島に行かないなんて勿体ない。
でもあまり知名度が上がり過ぎても嫌だなあと
正直思うお薦め穴場観光地なのでした。
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