保護者会、大荒れの模様。

久々のブログ更新です。

先日、子供の小学校で保護者会があり参加してきたのですが、
いやはや、在独17年目にしてかなりカルチャーショックを覚えました。

カルチャーショックその①

ドイツの小学校は日本と異なり、放課後に清掃員の方が来て掃除をしてくるので
基本的に生徒は何もしなくて良いのですが、担任の先生が
「教室内の掃除は不十分なので、月一回、時間のある保護者が集まって、
棚の埃を拭いたりしてくれませんか」と持ち掛けたところ、
たちまち教室が大炎上。

我々の税金で清掃員を雇っているのに、
何故保護者が掃除を手伝わなくてはいけないのか?
そもそも廊下やトイレの掃除も不十分、石鹸が常備されていないことがある。
むしろ掃除が行き届いていないことにクレームを入れた方がいい、
などなど、怒りの声が飛び交って、私は「????」と驚くばかり。

火消しに追われていた先生は
「分かりました、そこまで皆さん大反対ならこれ以上無理は言いません」と
議題自体をなかったことに。

ウーン、日本では生徒が掃除するんだけどな…。

でもドイツにはドイツ流のやり方があるでしょうし、
校舎の掃除が不十分ということは、
清掃員の仕事が出来ていないというひとつの評価なので
「日本はこうです!(だからやりましょう!)」とは言いませんでした。
が、それにしても皆あんなに憤慨するとは思いませんでした(Д`|||ノ)
日本の保護者なら、(少なくとも人前では)文句を言わずに
ローテーションを組んでやりそうですよね。

カルチャーショックその②

通信簿を5段階評価の成績表タイプにするか、
「〇〇君は計算は得意ですが文章題が苦手のようです」といった
記述式の通信簿にするかは、それぞれのクラスに委ねられているそうで
クラス内投票が行われました。

私は5段階評価でいいかな、と思ったのですが、投票の結果
圧倒的多数で記述式が与党に選ばれました。
それにしても、どうして学年ごとに決めないんだろう^^;)
自由度が高いと言えばそれまでなのですが、
それぞれのクラスが持つ権限の大きさに、かなり驚かされました。

カルチャーショックその③

担任の先生が忙しいので、今年の修学旅行はやりませんとのこと。
これまた教室中が炎上して大変な騒ぎでした(;´Д`)。

成績表と同じで、修学旅行に行くか行かないかも
クラスごとに決めるんですね…。
担任の先生は、小さいお子さんがいる方なので、
仕方ないかなあと私は感じたのですが、
「修学旅行といえば学校生活のハイライトなのに、
行かないなんてありえない!!」「他のクラスは行くのに不公平!」
とブーイングの嵐…。

私は子供の寝顔が一日のご褒美、というか大好物なので、
5日も見ていないと禁断症状が出そうなので、
別になくてもいいのですが^^;)

ベルリンは教師不足に悩んでいるので、
無理を言って辞められるより、妥協するべきなのでしょうが、
他のクラスと比べると、確かに不公平ではありますよね。
難しい問題です。

番外編:

「今度の音楽祭で屋台をやって欲しいのですが
どなかたいいアイディアありませんか?」と先生が仰った直後に指名され
「たとえばおにぎりとか!」とピンポイントで訊かれたのですが、
学校のキッチンで大量にご飯炊いて、衛生面も気を遣ってとなると
結構大変だよなーと思い、即答出来ずにいると、他のお母さんが
「ワッフルなんてどう?」と助け船を出してくれたので
ワッフルに決まりました。
ありがたや…。
助け舟を出してくれたお母さんに今度おにぎり差し入れます。

現場からは以上です、ではなく、以上保護者会の回でした。